シリーズの中でも高い評価を得ているFF10を解説します。
- FF10の評価
- FF10のストーリー
- FF10のシステム
恋愛と父と子というテーマで多くの人を感動させたストーリー。
全体的に良好なシステム。今なお愛され続けているBGM。
FF10のストーリーとシステムを振り返ります。
FF10の評価
FF10は2001年にプレイステーション2で発売されたRPGです。
- 美しいグラフィック
- 完成度が高いシナリオ
- 魅力的なキャラクター
主人公のティーダとヒロインのユウナは、FFシリーズの中でも屈指の人気キャラです。
テーマソング「素敵だね」を含めて良曲も多いです。
高い評価を得る名作として「HDリマスター版」が複数のゲーム機へ移植されています。
FF10のストーリー
スピラという世界で文明を無差別に破壊する巨大な魔物シン。
シンを倒す使命を負った召喚士のユウナと、彼女を守るガードたちの旅路がストーリーの本筋です。
ティーダ
主人公のティーダはスピラで1千年前に栄えたザナルカンドという街にいた人物です。
そのため、ユウナたちが生きるスピラのことを知りません。
プレイヤーはティーダの一人称視点でゲームを進めていくため、スピラのことをティーダと一緒に知っていく流れになります。
- シンに怯えるスピラの人々
- 召喚士は世界の希望
- エボンという宗教が支配するスピラ
ストーリー重視な反面、進行が一本道な点は惜しい感じがします。
終盤まで途中の寄り道や進行の自由度はほとんどありません。
仲間が自然な形でティーダ(プレイヤー側)に世界観を説明してくれるところは良い点です。
ユウナとの恋愛
ティーダとユウナはシンを倒す旅の中でお互いに惹かれ合います。
しかし、中盤までティーダは究極召喚でシンを倒すこと=ユウナが死ぬことを知りません。
- ティーダはユウナが死なない方法を見つける
- ユウナが助かる=ティーダが消えてしまう方法
- ティーダは最後までこのことをユウナや仲間に伝えない
ティーダの一人称視点でゲームが進行するため、プレイヤーも最後はティーダと一緒に秘密を抱えることになります。
非常に上手いシナリオの魅せ方でした。
父・ジェクトとの関係
父と子の関係も大きな見どころです。
傲慢で自分をからかう父のジェクトに対して、ティーダは反発心を抱いています。
しかし、旅の中で以下の事実を知り、和解へと繋がっていきます。
- ジェクトがシンになったこと
- ティーダを愛していたこと
- アーロンにティーダを託していたこと
ティーダとジェクトに対して、ユウナとブラスカは健全な父と子の関係性です。
この辺りの対比もティーダとジェクトの不器用さを強調させています。
FF10のシステム
FF10のシステムは全体的にシンプルにまとまっています。
- キャラクターによる得意な敵
- スフィア盤によるキャラクター成長
- 武器防具のカスタマイズ
- 召喚獣の代理戦闘
キャラクターによる得意な敵
キャラクターによって得意な敵が異なります。
戦闘中のキャラ変更は即時可能でデメリットがありません。
キャラ変更を駆使して、各自が得意な敵を撃破。これがバトルを有利に進めるポイントになります。
単純に色々なキャラクターが使えるので、このバトルシステムは評価されていました。
スフィア盤
FF10ではスフィア盤というものを使用してキャラクターを成長させます。
- スフィア盤はすごろくのような盤面
- 戦闘終了後にキャラごとにAPを獲得
- APが一定値まで溜まるとS.LV(スフィアレベル)が上がる
- S.LVの数だけスフィア盤のマス目を進める
- 各マス目でステータス成長やアビリティ習得が可能
進行ルートは自分で選択できるので、ある程度キャラ成長の自由度はあります。
スフィア盤の内容は全キャラ同一なので、最終的にキャラの個性はオーバードライブ技と最強武器の性能差が大きくなります。
武器と防具
武器と防具はカスタマイズして強化するシステムです。
- 武器防具にはスロットが存在
- アイテムを使ってアビリティを付与
- スロットの数だけアビリティを追加可能
普通にクリアを目指すプレイなら、それほど重要度は高くありません。
便利なアビリティはあるものの、どちらかというと面倒で取り回しの悪さが目立っていました。
初期装備か道中で拾った装備で最後まで行ったプレイヤーも多かったです。
七曜の武器
各キャラクターには、七曜の武器という専用の最強武器があります。
- 各キャラ専用の最強武器
- 一部の性能は異なる
- 印(聖印)を集めて強化していく
強化の鍵となるのは、ミニゲームの攻略となります。
このミニゲームには異常に難易度が高いものが存在しています。
- ルールーの武器強化に必要なミニゲーム
- タイミング良くボタンを押して雷を避ける
- 連続200回成功しなければならない
連続の成功なので途中で失敗したら1からやり直しです
総じて武器防具のシステムはイマイチな評価を受けていました。
召喚獣
召喚獣がパーティーメンバーの代わりに戦闘を行ってくれるようになりました。
序盤はパーティーメンバーよりも強く、ボス戦などでも活躍します。
中盤以降は召喚獣によるゴリ押しは通用しなくなるので、全体的にバランスは取れていました。
召喚獣の存在が重要な作品のため、これまでのシリーズ作品との差別化になりました。
まとめ
FF10のストーリーとシステムを解説しました。
多くの人を感動させたストーリーと美しいグラフィック。
ティーダやユウナの人気も高く、今もなお名作として評価が高い作品です。